HOME皮膚科爪水虫のお話

爪水虫のお話

しみについて

足の水虫はよく聞く皮膚病ですが、爪も水虫になります

 白癬菌が爪の中に入り込み繁殖して起こる爪の病気です。 足の親指の爪に多く発症し、その症状は様々ですが、 爪が白く濁ったり、変形したり、ぼろぼろ欠けたりすることが特徴です。
 自覚症状はほとんどありませんが、 症状が進んで爪が変形してくると、靴を履くときなどに痛みを感じる場合があります


しみについて

爪水虫は放置するとどんどん進行し爪全体に広がり、足水虫も難治性となります

 爪水虫がやっかいな理由は、爪が白癬菌の貯蔵庫となり、菌をまきちらすことで足水虫を繰り返す原因となることです。 つまり、足水虫を一旦完治させても、同時に爪水虫を完治させないかぎり、また足水虫が発症することになります。
 白癬菌は他人にも感染します。例えば、家族全員で使う自宅の足ふきマットや、スリッパ、その他ゴルフ場や、 ジム等 のお風呂場のマットも感染源の一つとなります。
 爪水虫の診断は、爪の一部を削って顕微鏡による真菌検査が必要です。患者が爪水虫と思っても違う場合が多々ありますので、 必ず検査をして、白癬菌の存在を認めてから治療を開始します。


しみについて

治療は抗真菌剤の塗り薬と内服薬が基本となります

 お薬が効いてくると、白癬菌におかされた部分が、爪の伸びにともなって先の方に押し出され、やがて全体が正常な爪に置き換えられていきます。 一般には3〜6ヶ月間内服治療すれば1年後には8割程度の方が治っています。
 ただ、爪の伸びは年齢など によって人それぞれです。そして効果の現れ具合も人それぞれです。 ですから服用終了時期については、経過をみながら医師が判断しますので、自分の判断で治療を止めないことが大切です。


このページのトップへ